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2024年04月04日更新

ネイティブ広告について

このシリーズは、主に初級者の方向けにWeb広告に関連する話題をとりあげます。
なんとなく知っているつもりでも、実はあまりよく知らないといった内容を、3分で読めるようなボリュームで記事を作っていきます。幅広い方にお読みいただければ嬉しいです。

今回は、「ネイティブ広告」です。

ネイティブ広告ってなに?

ネイティブ広告とは、Webサイトやアプリのコンテンツに溶け込むように自然に表示される広告の総称です。(ネイティブ広告という商品があるわけではありません。)

バナー広告やポップアップ広告とは異なり、ユーザーが閲覧している流れの中に自然な形で表示されるので、ユーザーの邪魔になりにくく、広告とは知らずにクリックすることもあるかもしれません。

ネイティブ広告の特徴

ネイティブ広告の特徴としては、以下の点が挙げられます:

自然な見え方:
ネイティブ広告の広告枠は、ウェブページやアプリのデザインに統合されており、通常のコンテンツと見た目が近いです。そのため、広告としての警戒心が低くなり、ユーザーが自然に広告を見ることができます。

ユーザーにストレスを与えにくい:
バナー広告やポップアップ広告とちがって、コンテンツのデザインに統合された形で表示されるため、コンテンツを閲覧しているユーザーに「邪魔」、「ウザイ」などのストレスを与えにくい傾向があります。

コンテンツの流れに合った内容:
ネイティブ広告は、掲載されるコンテンツの内容に合わせて表示することによって、ユーザーの関心に合った広告を自然に表示することができるためクリック率やコンバージョン率の向上が期待されます。

ブランディング効果:
良質なコンテンツの中に自然に表示されることによってブランディング効果を高めることができる可能性があります。クリック後の遷移先に良質のコンテンツサイトなどがあると一層効果的です。

注意点

しかし、注意すべきこともあります。

広告枠が限定される
様々なコンテンツに表示できるバナー広告とはちがい、ネイティブ広告を掲載できるメディアは限られています。また、それぞれのメディアに応じた広告クリエイティブを制作する必要があるためコストも割高になります。

透明性の問題:
広告であることが分からないような表示の場合、ユーザーは広告と認識せずに内容を鵜呑みにしてしまう可能性があります。特に医療系のコンテンツに健康関連の商品の広告を行う場合には慎重になる必要があると思います。

ブランドセーフティの問題
あまりにも自然な見え方であるため、コンテンツと間違えてクリックしたユーザーが意図せずにLPに誘導されることは、ブランドセーフティを棄損することもあるかもしれません。透明性確保のためにも「広告」であることを明示することが望ましいと思います。

ネイティブ広告の広告枠

スマートニュースの記事の中に表示された広告(左)とインスタグラムのフィード画面に表示された広告(右)

ネイティブ広告を実施できる広告枠についてお話します。ネイティブ広告の広告枠にはいくつかのパターンがあります。

記事内広告: ネイティブ広告を実施できる広告枠についてお話します。ネイティブ広告の広告枠にはいくつかのパターンがあります。
ニュースサイトやブログサイトの記事や記事リストの中に広告が挿入される枠組みです。記事の内容に関連した広告が表示されることが多く、一般の読者が広告と気付かない場合もあります

推奨記事・関連記事:
コンテンツの下部やサイドバーに、推奨記事や関連記事として広告が表示される枠組みです。読者が興味を持ちそうな関連コンテンツと一緒に広告が提示されます。

ウェブサイト内のギャラリー広告:
ウェブサイト内の画像ギャラリーやスライドショーなどの中に広告が挿入される枠組みです。ユーザーが画像をスライドする際に広告が表示されることがあります。

ソーシャルメディアフィード広告:
ソーシャルメディアプラットフォーム(例: Facebook、Instagram、X(Twitter)など)のフィード内に広告が表示される枠組みです。ユーザーがスクロールする際に広告が目に入る形式です。

ECサイトの広告枠:
商品を検索した際に、検索結果と同じような見え方で自社の商品が表示されます。(Amazon、楽天市場等)

広告らしく見えない広告の注意事項

コンテンツの流れに溶け込んで「広告らしくない」見え方をする広告と理解すると、似たようなものに、インフルエンサーマーケティングや、コンテンツマーケティングなどの手法が思い浮かぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

さらに「広告らしくない」を通り越して、「広告であることを隠す」であれば、違法なステルスマーケティングに該当するかもしれません。広告枠を提供する媒体側も、広告であることが分かるように《広告》とか《PR》みたいなマークを付けることが多いのですが、中にはわかりにくいものもありますので注意が必要です。

ステルスマーケティングについては、景品表示法の視点から消費者庁より注意喚起がありました。このあたりの話題も今後取り上げていきたいと思います。

まとめ

  • 自然な流れで「広告らしくない」広告の表示の仕方は、ユーザーにとっても、広告主にとってもメリットがあります。
  • ネイティブ広告を実施できる広告枠は限られるため、バナー広告などと比べ幅広いリーチという意味では限定される傾向があります。
  • 広告であることが認識しにくい表現の場合には、倫理的な問題が生じる可能性があります。場合によってはステルスマーケティングと誤解されることもあります。

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